セカンドカーを無料で手に入れて、維持費も無料にする方法

「とある条件を満たせば、セカンドカーとして車を無料で差し上げます。6年分の維持費も負担します。さらに別の条件にあてはまればボーナスも差し上げます。ただ、セカンドカーの年間の走行距離が短いと、利用料として月額1万円くらいかかってしまいます。どうしますか?」と提案されればどうでしょうか。
※維持費とは自動車税、自動車保険、車検にかかるお金、消耗品など。突発的な修理費は除く。

「OKする」

そう思うのなら、このページを読んでも損はないと思います。

ただ、すべてのひとが「セカンドカーを無料で手に入れて、維持費も無料になる」わけではありません。つぎのひと限定の話です。

■車に関する条件
・およそ250万円以上の車で、新車もしくは年式が新しい。
・セカンドカーは家族が使うわけではなく自分で使う

■その他の条件
・一戸建てなどに住んでいて、セカンドカーを置くスペースが駐車場にある(要は駐車場代はかからない)
・現在の自動車保険が11等級以上(自動車保険のセカンドカー割引を使うため)
・年間2万キロ以上、車に乗っていて、走行距離が10万キロ超えたあたりで買い換えようと思っている。また、今の車と同クラスの車に買い替えるつもり。

たとえば、エスティマの新車に乗っていて「週末は家族で日帰り旅行に頻繁に行くからエスティマは必須だけど、普段は大きいからしんどい。小さなセカンドカーが欲しい。それに過走行で、ふつうに車を乗り換えると、かなりお金がかかってしまうけど、つぎに買い替えるときもエスティマにするだろうな…」と思っているひとはこの記事を読む価値はあると思います。

というわけで、セカンドカーを無料で手に入れて、維持費も無料にする方法です。

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中古のセカンドカーを買って乗るだけ!

セカンドカーを無料で手に入れて維持費も無料にする方法とは、ズバリ、「中古のセカンドカーを買って、現在所有する車の代わりに、できるだけ乗る」だけです。
たったこれだけのことで、セカンドカーを無料で手に入れて、維持費も無料になることもありますし、むしろ得することもあります。
なぜなのでしょうか。
簡単に説明すると、以下。

1.今の車の代わりに、セカンドカーに乗る(近距離はセカンドカー。また近距離だけではなくてセカンドカーにて年間で1万キロ以上の走行距離を乗る必要がある)
2.その分、今、乗っている車の寿命がのびる!
3.今の車の年間のコストが、「寿命がのびた分」だけ浮く!
4.上記3の浮いたお金から、セカンドカーにかかる総コストを引く。トントンならば「セカンドカーを無料で手にいれて、維持費も無料と実質同じ!

上記1〜3ですが、たとえば300万円の車で、年間2万キロ走って、走行距離10万キロで廃車にする場合、5年で乗り換えることになります。これを年間のコストに換算すると「300万円÷5年=60万円/年」。つぎも同クラスの車にすると、毎年、60万円/年がかかっていることになります。
※維持費は除く。除く理由は下記にあります。

さて、セカンドカーで4万キロ乗れば、どうなるのでしょうか。
今の車の走行距離は減って、4万キロ分、すなわち、2年間、寿命がのびます(今の車は年間2万キロ乗るとしているため)。またセカンドカーが近距離の運転(シビアコンディションの1つ)を引き受けるため、メーンの車の寿命はのびやすくなります。
すなわち、セカンドカーを導入することで、今の車は7年乗れることになって、今の車にかかる2年分の年間コスト「60万円/年×2年=120万円」が浮くことになります。
※先ほども書きましたが、維持費など、詳しいことは下記を読んでください。

上記4ですが、これを計算して差し引き0円になると、「セカンドカーを無料で手にいれて、維持費も無料と実質同じになります。
換言すると、先ほどの浮いた120万円で、セカンドカーにかかるコスト(維持費も込み)をすべてまかなえば、「セカンドカーを無料で手にいれて、維持費も無料と実質同じになるということですね。
またセカンドカーを使えば使うほど、無料ではなく、むしろ得します。

信じられないと思うかもしれません。
そこで、具体的な計算過程を紹介します。

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6年限定でセカンドカーを所有すると仮定

数年後、どうなるのかわからないため、セカンドカーを所有するのは「6年限定(6年後に廃車にする)」でコスト計算しました。

もちろん、6年限定ではなくて、長期間でもこの記事にある方法は通用するので、この記事を読んで「考え方」がわかったら、あとでご自分の条件で計算してみてください。

※6年限定なので、セカンドカーとして中古車を買うことにしていますが、長期間、セカンドカーを乗り続けるのなら展示車・試乗車のほうがさらにコスト的に有利に働くと思います。

<STEP1>セカンドカーとして中古車を買った場合にかかるコストを計算する

セカンドカーとして中古車を買った場合にかかるコストです。

<かかるコスト>
1.中古車を購入するにあたりかかるコスト。
車の本体価格、税金、諸手続きにかかる費用のことです(以下より初期費用とします)

2.維持費6年分。この内訳は以下。
・自動車税
・車検にかかる費用(自動車重量税、自賠責保険料、車検費用。ただし6年の車検を迎える直前に廃車)
・自動車保険(セカンドカー割引を利用すると安くなります)
・消耗品代(オイル、タイヤなど)

1と2を足したのが総コストです。

大体でいいのでカーセンサーなどにある中古車を見ながら計算しましょう(維持費については価格comに目安が掲載されています)。
ただ、つぎの条件の中古車で計算してください。

・軽自動車やコンパクトカーなど、できるだけ安価な車
・セカンドカーは6年限定なので、年式が5〜6年以内(あと5〜6年は大きな修理なく乗れる車)。
・走行距離は5万キロ以内の車(あと5万キロ以上は大きな修理なく乗れる車)
※10年、走行距離10万キロを超えれば廃車という一般的な話に基づいています(もっとも最近の車はもっと乗れるといわれていますが)。

そもそも安価な車ではないとこの方法は通用しません。また、6年間は大きな修理なくセカンドカーに乗る必要があるため(コストの観点から)、年式は5〜6年、走行距離は5万キロ以内の中古車にしなければなりません。

<STEP2>今の車の「寿命」を決めよう!

今の車に、あと何年、何万キロ乗れば買い替えるつもりなのか「寿命」を決めましょう。

※ちなみに、私の場合は「5年」「12万キロ」です。なぜなのでしょうか。
日々観光地めぐりをしているため、1か月で2,000キロ強のペースでセレナ(C26)に乗っています。今のままだと、4年後には約10万キロ。4年後、「10万キロとはいえ、4年で乗り換えるのはもったいないな」と思いつつだましだまし乗って「5年で12万キロか。安全性はどうなんだろう…」と考えるようになって車を買い替えることになったと思います。

<STEP3>今乗っている車の年間コストを計算することで延命で節約できる金額を計算しよう!

今乗っている車の年間コストを計算しましょう。これは車を買ったときの書類などがあれば正確に計算できると思います。
では、どのように計算すればいいのでしょうか。
まず車にかかるコストです。

<車にかかるコスト>
・初期費用(購入時にかかる費用。車の本体価格、税金、諸手続きにかかる費用)
・維持費(自動車税、自動車保険、車検にかかるお金、消耗品などにかかるお金など。これは毎年かかります)

車にかかる年間コストを計算するには、本来は、つぎの計算をすべきなのですが――。

<車にかかる年間コスト>
(初期費用+買い替えるまでにかかった維持費)÷(買い替えるまでの年数)

わたしの場合、今の車が廃車になった後も同価格帯のミニバンに乗るつもりなので、維持費はずっとかかり続けます。つまり、セカンドカーを導入しようがしまいが維持費はかかるため、延命でどのくらい節約できるのかの計算には維持費は入れませんでした。
(※)もちろん、正確に計算する場合は維持費も計算する必要がありますが、維持費(差分)は計算結果にあまり寄与しなく、また計算も品雑になるため、入れていません。

つまり、わたしの場合の車の年間コストは以下。

<車の年間コスト>
・(セレナの初期費用)÷(5年)
(例)300万円の車を5年で買い替える場合→1年間あたり60万円のコスト

車の買い替えのタイミングが後ろにズレれば、すなわち、車の寿命が延びれば、お金を節約できます。では、どのくらい節約できるのでしょうか。

たとえば、セカンドカーを導入することで、2年、今の車の寿命がのびれば、本来かかるであろう2年分のコストが浮きます。
上記の例だと、2年寿命が延びれば「60万円×2年間=120万円」が浮きます。もっと具体的にいえば、今の車で年間24,000キロのペースで使っているとき、セカンドカーにて48,000キロ走れば、単純計算で、今の寿命が2年間のびることになります。

というわけで、セカンドカーを買った場合、節約できるお金です。

<セカンドカーを買った場合、節約できるお金>
・(セレナの初期費用)÷(今の車の寿命の年数)×(セカンドカーを導入することでのびた寿命の年数)

くどいようですが、上記の例だと、300万円÷5年×2年=120万円ですね。

<STEP4>セカンドカーを導入すると赤字になるのか、黒字になるのか?

STEP3からSTEP1の金額を引けば、セカンドカーを導入すると赤字になるのか、黒字になるのかの概算がでます。

<計算式>
(今の車の寿命延長で節約できるお金)‐(セカンドカーを買った場合にかかるコスト)

この計算で「0円」になれば、実質、セカンドカーを無料で手に入れて、維持費も無料と同じことになります。
プラスになれば、セカンドカーを無料で手に入れて、維持費も無料なのに、お金までもらえるのと実質同じになります。


私のケースではセカンドカーで年間12000キロ走ればすべて無料

私のケースです。

・1か月で2,000キロ強のペースでセレナ(C26)に乗っていて、「5年12万キロ」のタイミングで車を買い替えるつもりだった

・セカンドカーを6年限定で導入しようと思ったのですが、駐車場の空いたスペースが「3メートル×2メートル強」しかなく、コスト面で有利になる軽自動車を置くことができません(軽自動車の全長は3.4メートル)。しかし検索していると、トヨタiQとsmartなる車があると知る。高速道路の乗り心地からsmartは却下。中古のiQの検討を行おうと思い、つぎの条件の中古のiQを探すことにしました。

<条件>
・あと5万キロ以上乗れる → 走行距離が5万キロ以内
・あと5〜6年は乗れる → 年式は4〜5年以内
・できるだけ安価


・実際はもっと詳細に計算してみたのですが、セカンドカーとして中古のトヨタiQを買うと赤字か、赤字ではなくてもそれほどのプラスにはならなさそうという結果でした。

・セカンドカーを導入すれば便利になるので、トヨタiQを購入(年式5年以内、走行距離27,000キロ)。さらに計算すると以下の結果。

・iQを、6年間、1年あたり4,000キロ乗る→▲88万9千円(6年間、月額12,350円の負担増)
・iQを、6年間、1年あたり8,000キロ乗る→▲52万9千円(6年間、月額7,350円の負担増)
・iQを、6年間、1年あたり12,000キロ乗る→19万6千円のプラス
※iQの維持費(消耗品なども含む)もすべて込み。なお、上記の結果はセカンドカーを導入することで浮く別件のコスト(18万円)も加味しているため、年間12,000キロ乗ればトントン。

あまり得しないという結果でしたが、その要因は――。

・セレナの初期費用がそれほど高くない
・トヨタiQは、軽自動車よりも高い
・トヨタiQは5ナンバーの車のため、維持費が軽自動車よりもかかる

というわけで、アルファード、エスティマなど、セレナよりも高価な車を乗り回していて、初期費用も維持費も安い軽自動車をセカンドカーとして「そこそこ」利用すれば、無料どころか「プラス」になるようです。

あくまで推定

中古車は、どこで(塩害のある地域、雪が降る地域は悪条件)、どのように(定期的にメンテしているか、近距離走行が多くないかなど)乗られていたのかで、修理代、寿命が大きく変わって何ともいえないので、上記の計算には突発的な修理費を入れていません。

だから、突発的な修理費がかかればその分だけ赤字が増えます。

ただ、わたしの場合、少々割高でも信頼がおけるトヨタのディラー系の中古車販売店でiQを買いましたし、3年間の保証もつけましたし(有料)、整備手帳を見せてもらい、東京で乗られていた車ということもわかっています。また、突発的な修理でコストがかからないように、年式は5年以内、走行距離27000キロほどのiQにしました。だから、たぶん、大きな修理はないと思います。

他にも――。

そもそも年式10年、10万キロという線引きでさえ「それを超えてもまだまだ乗れるよ」という人もいます。

つまり、推定に推定を重ねた記事なので、この記事にあることは、単なる「机上の空論」かもしれません(同様に推定に推定を重ねた携帯電話の節約は、実際、かなり得していますが…)。

また車の運転は危険と隣り合わせ。
コストばかりで安全性に目がいかなくなってしまえば、元も子もありません。
そういう意味で軽自動車ではなく5ナンバーのiQのほうがよかったというのもありますが、実のところ、セレナのほうが車体が大きな分、iQよりも安全だと思います。つまり、少し安全性を犠牲にしている話でもあります。


ちなみに、この記事にあることで如何なる損失などがでても、わたしは一切責任を負いませんので、自己責任でお願いします。

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