新車の値引きは相見積が基本

新車に限らず、引っ越しもそうですが、相見積をとるのが基本です。
相見積とは複数の業者から見積をとることで、新車購入の際はつぎのように2つのパターンがあります。

■パターン1:競合するメーカー(車種)で見積もりをとる
「日産」「トヨタ」「ホンダ」など、違うメーカーのディーラーの店舗で見積もりをとります。
具体的には「セレナ(日産)」が本命とすれば、「ノア(トヨタ)」「ヴォクシー(トヨタ)」「ステップワゴン(ホンダ)」「ビアンテ(マツダ)」「プレマシー(マツダ)」など競合する車種で見積もりをとります。
なお、競合する車種は、「(本命の)車種の名前+競合」などと検索するとでてきます。

■パターン2:同じメーカーでも経営母体がちがうディーラーで見積もりをとる
たとえば、首都圏のマツダの場合、同じマツダ車を扱うディーラーでも「オートザムマツダ」「東京マツダ」「関東マツダ」の3系統の会社があります。これら3系統のディーラーは会社がちがうので、競合させることができます。
ちなみに、たとえば「関東マツダ」の埼玉支店Aと埼玉支店Bのように同じ都道府県で、同系統のディーラーの場合、おそらく同じ会社です。同じ会社で客を取り合うと利益だけがなくなるので、とある店舗で見積もりをとれば、別の店舗ではほとんど値引きしてくれないという事態になりえます(見積もりをとるとそのデータが全店舗で共有されるといわれています)。
だから、店舗が違っても、同じ都道府県で同系統のディーラーで見積もりをとっても意味がありません。
ちなみに、県境を超えれば(つまりちがう都道府県なら)、経営母体がちがうこともあると言われていますが、その真偽は定かではありません。

たとえば埼玉に住んでいて「セレナ」が本命の場合、つぎのようなことが想定できます。

・埼玉県のトヨタカローラでノアの見積もりをとる(競合)
・東京都のトヨタカローラでノアの見積もりをとる(競合+経営母体が違う)
・埼玉県のホンダでステップワゴンの見積もりをとる(競合)
・東京都のホンダでステップワゴンの見積もりをとる(競合+経営母体が違う)
・東京都の日産レッドステージでセレナの見積もりをとる(本命)
・東京都の日産ブルーステージでセレナの見積もりをとる(経営母体が違う)
・埼玉県の日産レッドステージでセレナの見積もりをとる(経営母体が違う)
・埼玉県の日産ブルーステージでセレナの見積もりをとる(経営母体が違う)

ちなみに、経営母体については、ネットで検索するとでてきます。
ただ、経営統合されることもあるので最新の情報を得るようにしましょう。

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相見積の基本

「A社では×万円だけど、貴社は?」という風に値引きさせるために、相見積をとります。
新車の場合は、たとえばトヨタカローラでノアで値引き交渉して見積もりをつくってもらい、それを持って日産のディーラーにいき「ノアかセレナで迷っている。ノアはこれだけ値引きしてくれた」などといって値引きさせます。
とはいえ、これはあくまで基本。
この通りしても思うほど値引きできなかったというのが、わたしの経験です

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相見積の効果については否定的

わたしは相見積の効果については否定的です。
なぜそう思うのか。理由は3つあります。

1.相見積はもはや常識ともいえます。だから、多くの客は、たとえば日産のディーラーに「ノア(トヨタ)の見積もりです。セレナを安くできませんか?」などと交渉しているため、効果がそれほどないのだと思います。

2.いくら相見積でプレッシャーをかけたところで、値引きできる限度額が決まっているため、「どうしても車を販売しなければならない」という営業マン以外は、それほど値引きしてこないことも予測できます。

3.見積もりは「紙」で証拠が残るため、ありえないくらいの値引きがある場合は見積もりという形で残さないと思います(証拠が残らない口頭でいいます)。つまり、見積もりという紙で残っている限りにおいては、限界まで値引きした金額ではないという表れでもあります。また、たとえばマツダがありえないほど値引きをしてくれて、口頭で伝えられたとしましょう。それをトヨタで話したところで嘘だと思われるのがおちです。

というわけで、いろいろなディーラーで見積もりをとることは「相場」を知るうえでかなり大切ですが、交渉の材料としてはよく考えて使うといいでしょう

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