3ナンバーと5ナンバーの車の維持費

車の維持にかかる費用は主につぎの5つです。

1.自動車税
2.燃費
3.車検代
4.自動車保険
5.その他(駐車料金、高速道路代)

結論から書くと、3ナンバーの車は、これらのうち「燃費」と「車両保険」において、5ナンバの車よりも不利になる可能性がありますが、燃費は「車種」「年式(販売時期)」、車両保険は「車両本体価格」のほうが影響が大きいため、厳密にいえば、3ナンバーと5ナンバーで維持費が変わることはないことになります。
また、維持費だけに目がいきがちですが、購入時の価格差、売却価格も重要なので、維持費を考えるときは購入時の価格差、売却価格も加味しましょう。
どういうことでしょうか。

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3ナンバーと5ナンバーの車の税金(自動車税、重量税)

自動車税、重量税は、車の「排気量」「重量」で決まります

・3ナンバー2000ccの車と5ナンバー2000ccの車の自動車税は同額
・同じ重量の3ナンバーと5ナンバーの車の重量税は同額

セレナ(日産)、ヴォクシー(トヨタ)、ノア(トヨタ)、ステップワゴン(ホンダ)は5ナンバー、ビアンテ(マツダ)は3ナンバーです(2014年時点)。
※たとえばセレナはエアロパーツをつけると3ナンバーになります。5ナンバーが基本でもエアロパーツ次第では3ナンバーになることもあるようです。

マツダのディーラーに行ったとき、この観点から「ビアンテは競合の車と税金は変わらない」と強調されました。

3ナンバーと5ナンバーの車の燃費

「車両重量が大きくなるほど燃費も悪くなるので、3ナンバーのほうが燃費が悪い」というのは正しいと思いますが、燃費が気になるのならもう少し詳細に考察する必要があります。
具体的には「車種」「年式(販売時期)」に着目すべきです。また、燃費を気にするのなら販売価格まで考察する必要があります。
どういうことでしょうか。
※もっと厳密にいえば中古車の売却価格も加味すべきですが、売却価格は読めないので「人気車を買った方がいいかも」くらいにとどめておいたほうがいいと思います。

「車種」「年式(販売時期)」に着目

まず「車種」。
ハイブリッドを搭載していない車よりも、ハイブリッド搭載車のほうが当然燃費がよくなりますし、同じハイブリッド搭載車でも車種間で微妙に燃費がちがいます。
というわけで、当たり前の話ですが、3ナンバーと5ナンバーの車の重量がほぼ同じとき、車種による燃費のちがいのほうが、燃費に大きな影響を与えます。

つぎに「年式(販売時期)」。
同じ車種でも、年式(販売時期)が古いと燃費が悪くなります。どのくらい違うのか参考までに燃費の推移です(平均)。

12km/l(1999年)→19km/l(2011年)
※http://www.jccca.org/chart/chart05_01.html

こちらも当たり前の話になってしまいますが、車両重量がほぼ同じ場合、年式が古い5ナンバーの車よりも、ハイブリッド搭載の最新式の3ナンバーの車のほうが燃費がよくなる可能性は多分にあります。

新車なら購入しようと思っている車の燃費を調べて比較すると思います。しかし、中古車の場合は「年式」による燃費の違いまで頭がまわらないと思うので、燃費が気になる場合は、購入しようと思っている車の年式から、燃費を調べてみるようにしましょう。

燃費と販売価格の関係(前段階)

燃費と販売価格の関係を知る前段階として、つぎの2つの車種の燃費のちがいを具体的に計算してみます。

・セレナ(5ナンバー):16km/l(2015年時点)
・エスティマ(3ナンバー):9.7km/l(2015年時点)

まずは、年間5,000km、車に乗る場合です。

※計算過程なのでここは読み飛ばしても構いません。
<セレナ>
「1リットルで16km進む → xリットルで5,000km進む」わけなので、年間でガソリンを「312.5」リットル使うことになります。

・ガソリン価格が120円/lの場合、年間のガソリン代は37,500円
・ガソリン価格が130円/lの場合、年間のガソリン代は40,625円

<エスティマ>
「1リットルで9.7km進む → xリットルで5,000km進む」わけなので、年間でガソリンを「515.5」リットル使うことになります。

・ガソリン価格が120円/lの場合、年間のガソリン代は61,860円
・ガソリン価格が130円/lの場合、年間のガソリン代は67,015円

計算の結果、つぎになります。

<燃費による価格差(年間走行距離5,000キロ)>
・ガソリン価格が120円/lの場合、年間のガソリン代の価格差は24,360円
・ガソリン価格が130円/lの場合、年間のガソリン代の価格差は26,390円
※3ナンバーのエスティマのほうが不利。

年間10,000km走る場合は、上記の2倍になります。

<燃費による価格差(年間走行距離1万キロ)>
・ガソリン価格が120円/lの場合、年間のガソリン代の価格差は48,720円
・ガソリン価格が130円/lの場合、年間のガソリン代の価格差は52,780円
※3ナンバーのエスティマのほうが不利。

3年で車を買い替えるのなら、これらの3倍、5年で車を買い替えるのなら、これらの5倍にします。

販売価格に燃費を加味しよう!

年間走行距離10,000キロで5年で車を買い替える場合、3ナンバーのエスティマのほうが「52,780円×5年=約25万円」、燃費で不利になります(5年間の燃費の差)。
※ガソリン価格が130円/lの場合。

たとえばつぎの状況の場合、あなたならどちらの車を選びますか?

<販売価格の差>
・エスティマの中古車の価格:200万円
・セレナの中古車の価格:210万円
※走行距離などはすべて同程度

<燃費の差>
・燃費ではセレナほうが25万円得する(上記の計算による)

セレナだと思います。
このように燃費を考える際、販売価格まで加味する必要があります。
3ナンバーと5ナンバーの燃費の比較をする場合、販売価格も重要になってきます。

しかし、燃費の計算は所詮「理論値」

たとえばつぎの状況の場合、セレナを選んだほうが金銭的に得すると書きました。

<販売価格の差>
・エスティマの中古車の価格:200万円
・セレナの中古車の価格:210万円
※走行距離などはすべて同程度

<燃費の差>
・上記の計算方法で燃費の計算をして、セレナほうが25万円が安そう

もし、車を購入してから次に買い替えるまでずっと「車にほとんど荷物を載せず、高速道路を80キロで走り続ける」など、理想に近い状況で運転をするのなら、この計算は現実味を帯びてきます。
しかし、実際の運転では、そういう運転にならず、燃費は少なからず落ちるため、燃費による価格差は「最大このくらいの価格差になる」と考えておくほうがいいでしょう。つまり、「セレナのほうが、トータルで15万円安い」と思ってしまうかもしれませんが、燃費はあくまで理論値。セレナの燃費がエスティマに比べて25万円安くなる保証はありません。
その一方で販売価格は、今、確実にエスティマのほうが10万円安いです。
だから、この場合は、エスティマを買ったほうがいいこともあります。

3ナンバーと5ナンバーの車の車検代

車検は、店による価格差のほうが大きいので、ナンバーによるちがいはないと考えていいでしょう。

3ナンバーと5ナンバーの車の自動車保険

任意保険のうち、車両保険は、車両価格などで決まります。

3ナンバーの車のほうが車両価格が高い傾向があるため、車両保険は3ナンバーのほうが高くなる可能性があります。
具体的には、ヴォクシー(5ナンバー)とエスティマ(5ナンバー)だとエスティマのほうが車両価格が高いため、車両保険も高くなります。

3ナンバーと5ナンバーの車の駐車料金、高速道路代など

都心だと3ナンバーの車のほうが駐車料金が高くなる可能性がありますし、停められない駐車場もあるかもしれません。
また、一部の高速道路代は、3ナンバーの車のほうが高くなることもあるようです。

3ナンバーと5ナンバーの維持費の差は燃費と車両保険

話をまとめると、3ナンバーと5ナンバーの維持費の差は「燃費」と「車両保険」の違いとなります。ただ、燃費は車種、年式、販売価格との兼ね合いがあるので燃費まで気にする場合はいろいろと計算する必要があります。

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